普段スーパーに野菜を買いに行くと思いますが、スーパーに並べられているお野菜達には残留農薬が残っていて、それは軽く水洗いをしても取りきれず、知らないうちに体の中に入って来ているのです。
そもそも何故農薬を使用するのか、野菜は屋外で栽培されていて、土や水や日光で育ちますが、それ邪魔するものもいるのです。それが病気と虫と雑草です。野菜も病気になる事があり、野菜が病気になると一気に周りの野菜達にも病気を広げてしまいます。その多くの原因は虫や伝染病ですが、そのほかにもさまざまな原因があります。虫は育った野菜を食べに来ます。虫に食べられたくさんの穴が空いてしまうと売り物にならなくなってしまいます。雑草も野菜にとっては良く無い存在で、雑草が生えていると雑草に栄養を取られてしまい、野菜を収穫できる量が減り、品質も悪くなってしまいます。
それ以外にも野菜を育てる際に避けて通れないのが、天気の問題です。夏の湿度の高い時期に病気にかかりやすくなったり、虫が発生しやすくなるのです。そのため手作業で作業するのは大変手間や時間がかかり困難です。
そのために農薬が使用されているのです。
農薬を使うのは野菜を元気にしっかりと育てる為です。
しかし、農薬には有害な成分がたくさん含まれています。虫にとって猛毒なものが人間にとって無害な訳がありません。
人間の体はよく出来ていて、健康な時や農薬の量が少量の場合には影響は少なく体が勝手に農薬成分を排出してくれるのですが、毎日摂取すると少しずつ蓄積され完璧に排出が出来なくなり、身体に少しずつ影響が出て来てしまいます。
それだけではなく、農薬を使って育てられた野菜には栄養が少ないです。ほうれん草で例えると50年ほど前のほうれん草と比べ今のほうれん草では栄養が3分の1しかありません。たくさんの野菜を摂取してても栄養が足りない事になります。
何故ならば、野菜作りにとって土が何よりも大切で、土にある栄養がそのまま野菜の栄養になるのです。
土の中にはたくさんの微生物がいて、その微生物の働きによって栄養たっぷりの土になりますが、たくさんの農薬を使用した土には農薬が染み込まれ、微生物の量が減り、すなわち土の中の栄養も減るため、その土で作られる野菜には栄養分が少なくなってしまいます。微生物がいなくなり農薬まみれになった土には、害虫も発生しにくくなるため、害虫駆除などの手間は格段に楽に済みます。そして比較的に見た目や形の綺麗な野菜が完成します。
では次に体にとって有害な農薬に対する対処法をご紹介します。その対処法には2つあります。
まず一つ目は農薬をちきんと落としてから食べるという方法と農薬を使用せずに育てた野菜を購入する方法です。
我が家では農薬を落とすのにホタテ焼成パウダーを使用しています。
ホタテの貝殻を高温で焼き不純物を取り除いたパウダーを100%使用しているため、身体に無害で安心して使用出来ます。
自然派の方が農薬を落とすのに使ってる方が多いと思います。
天然素材で出来たアルカリ性のパウダーが農薬やワックスなどを剥がす事が出来ます。
使用方法は1リットルに対して5g入れて、よくかき混ぜてから野菜・果物などを入れ、15〜30分程度つけ置きします。そうすると脂のようなものが浮いてきて、残留農薬や輸入柑橘類に使われているワックス、防カビ剤などが溶け出して浮いてきますので、すすぎ洗いしてからお料理してください。
もちろんサラダとしてそのまま食べても大丈夫です。
天然素材で出来たアルカリ性のパウダーは使い終わったらそのままシンクに流すとパイプのヌメリや汚れも一緒に洗い流してくれます。
毎日ホタテパウダーを使用して農薬を落とすのもオススメですが、食事のたびに農薬を落とすのが手間に感じるなら2つ目の方法として、最初から農薬を使用していない野菜を購入する事です。
農薬を使用せずに野菜を育てるのは容易ではありません。手間暇かけて愛情たっぷりに育てた野菜はどうしても割高になってしまいますが、将来の自分や家族の健康のために検討してみてもいいかもしれませんね。
健康志向が増え始めている今、オーガニック野菜や無農薬野菜や自然栽培野菜がよく見掛けられるようになり、随分と手に入りやすくなりました。
何年か前までは購入するのも難しかったんですが、今は自然志向の人達に向けた自然派野菜の配達や自然派食品ばっかりを取り扱っているオーガニックスーパーなどが増えて本当に嬉しい限りです。
私個人はライフさんの系列である「ビオラル」というオーガニックスーパーに大変お世話ってなっていたり、定期便で自然栽培で育てられたお野菜の配達を頼んだりしています。
オーガニックや無農薬や自然栽培のお野菜達の違いってご存知ですか?
オーガニックも無農薬も自然栽培も身体に良いのは知ってるが、何が違うかと聞かれると意外に答えられない方が多いと思います。
私もそうでした。今さら人にも聞きにくいと感じ、ずっとそのままで過ごしていたので、そう感じてる方多いじゃ無いかと思い、誰にでも分かりやすく理解してもらえるように軽く説明したいと思います。
まずはオーガニック
有機を英語にするとオーガニック(organic)です。
有機野菜とオーガニック野菜は同じものです。オーガニックを見分けるにはマークがあり、日本の製品ですと「有機JAS」と表示されています。このマークを表示するには国が定められた基準があり、それをクリアした野菜だけが「有機JAS」のマークを表示する事が出来るのです。
ちなみにオーガニックは野菜以外にもあって、オーガニックコットンやオーガニックコスメも、オーガニックの意味としては一緒で有機栽培で育てられた素材を使った物だけをそう表示することが出来ます。
農林水産省のホームページを覗いてみると「有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料及び畜産物に付けられています。」と記載されています。
主な基準は、「種まきまたは植え付けする2年以上前から禁止された農薬や化学肥料を使用していない土で栽培し、栽培中も禁止された農薬、化学肥料は使用してはいけない」
禁止された農薬や化学肥料は使用出来ない
つまり全ての農薬を禁止されているのではなく、やむを得ないときには約30種類の化学的ではない天然由来の成分で構成されている農薬であるという認証がされたものならば、使用する事ができるという事です。
次に無農薬野菜について
無農薬野菜はその名の通り一切の農薬を使用せずに育てられた野菜の事です。
ただ、ここで落とし穴があって、実はオーガニックと違って、無農薬には基準などなく、それを判断してくれる組織もいないため、ほぼ自己申告制になっています。
そう考えてるしっかりとした基準があり、それにクリアした野菜だけに記載される「有機JAS」の方が信用性は高いかと思われます。
最後に自然栽培の野菜について
不耕起・無農薬・無肥料・無除草というなるべく人の手を加えずに自然に育てられた、昔ながらのやり方です。
土づくりから始めて、農薬や化学肥料などを使用しないため野菜にえぐみが出にくく、栄養分の多い皮も一緒に食べられます。野菜本来の味を楽しめますが、虫がつきやすいのがデメリットです。
農薬がたっぷりと付いてる野菜には虫も食べようとしませまん。
虫がいるというのは個人的には安心感が生まれます。
どうだったでしょうか?
残留農薬をしっかりと落としてから食べるのもよし。
有機JASマークが付いてるオーガニック野菜を選ぶのもよし。
無農薬や自然栽培といった自然農法で栽培された物を選ぶのもよし。
是非ご自分のスタイルに合わせて野菜を選んでみてください。
最後に、お米や果物もそうですが、野菜も中身よりも根っこや皮の方が栄養が詰まっていて、是非農薬をしっかり除去してから皮ごと食べてみてください。